先日、みんなが空を見上げていたので、
振り返ると、二重虹(ダブルレインボー)が・・・・
「二重の虹を見たら幸運になる」。そんな話を聞いたことがあります。
さて本題。
今日のテーマは・・・
保険の見直しその1。
【医療保険】
医療保険とは、病気や怪我で入院をした時に1日5,000円とか、10,000円をもらえる保険です。
最近では入院したら一時金で5万円とか10万円をもらえるタイプも出てきています。
おそらく皆様も入院した時のことを心配して医療保険に入っているのではないでしょうか?
だとしたら、ムダな保険にお金を払っていることになります。
なぜなら、医療保険は最も必要ない保険の一つだからです。
なぜ、医療保険が必要ないか、その理由は2つあります。
医療保険が必要ない理由その1
【支払った分もらえない】
支払った分もらえないとはどういうことでしょうか?計算してみます。
仮に、30歳の男性が入院したら1日1万円もらえる医療保険に入って毎月3,000円支払うとします。
保障は一生涯、保険料も一生払い続ける契約だとすれば、
全部でいくら払うことになるでしょうか?
30歳の男性の平均余命(あと何年生きるか)は55年です。
毎月3,000円を55年間支払うことになります。
- 3,000円×12ヶ月×55年=198万円
つまり、入院したら1日1万円を受け取れるという保障に対して198万円のお金を支払うわけです。
30歳の男性が85歳までに入院する確率は約54%(約2人に1人)で、1回の入院1人あたりの日数は平均で39日となっています。
つまり、30歳から85歳までに平均で二人に一人は39日入院する計算になります。
では、入院1日1万円の保険に入っていたらいくら貰えるでしょうか?
- 39日×1万円=39万円
通常、医療保険は手術をしてもお金をもらえるようになっています。
多くの医療保険では手術の時に、入院給付金の5倍、10倍、20倍、40倍と手術の種類に応じてもらえるようになっています。
仮に、40倍の手術をして40万円受け取ったとしても、受け取れるお金は79万円です。
払ったお金はいくらだったでしょうか?198万円です。
しかも、入院する確率は二人に一人。
例え入院しても、約119万円も掛け捨てするということです。
入院しない人は198万円全てが掛け捨てと言う事です。
単純に計算して夫婦では一人が一度入院して、もう一人は一度も入院しません。
合わせて317万円が掛け捨てになります。
これだけのお金をムダに支払っているわけです。
(あくまで確率の話ですが・・・、
もしもの時の為に預貯金していた方がいいのでは、ないでしょうか?)
※ちなみに銀行は預金、郵便局は貯金といいます(+o+)
医療保険が必要ない理由その2:
【入院してもお金はそれほどかからない】
医療保険に入る理由として一番大きいものは「入院のお金が心配」だからではないでしょうか?
そしてそれは、入院すればいったいいくらお金がかかるかわからない不安から心配になっていないでしょうか?
まずは、入院したらいくらお金がかかるのかを知って、それでも医療保険が必要かどうかを考えましょう。
高額療養費があるので、治療費の支払いは一定
健康保険の保障の中に高額療養費というものがあります。
詳しく説明すると長いので割愛しますが、要は健康保険を使った治療を行う場合に1ヶ月の治療費にある程度の制限を設けている制度です。
限度額は約9万円です。つまり、1ヶ月入院をしても治療費は9万円程度で収まるということです。
差額ベッド代は払わなくてもいい
入院した時にかかるお金で一番高いものは差額ベッド代です。
実際、保険屋さんは「差額ベッド代が高額だから医療保険に入っておきましょう」といいます。
しかし、実は自分が個室などベッド代がかかる部屋への入院を希望しない限り差額ベッド代をを支払う必要はありません。
例えば、個室しか空いていないとか、急患で運ばれたとか集中治療を受けるなどやむを得ない事情で個室に入院した場合は差額ベッド代を払う必要がありません。
差額ベッド代に1日5,000円かかったとすると1ヶ月では15万円になります。
支払う必要があれば、医療保険に入って備えておくべきかもしれませんが、支払う必要はないので医療保険に入っておく必要は特にないでしょう。
(どうしても、個室がいいという方は入っておくべきです。)
食事代と雑費
あと入院した時にかかる費用は食事代です。
これは1食260円、1日780円と決まっています。
あとは、入院をするために購入するパジャマとか、病院で買う雑誌やジュースのお金、お見舞いに来てくれた人へのお返しなどです。
ただ、病院でご飯を食べたら家でご飯を食べないので食費が減ります。
こういうことを考えると1ヶ月入院してかかる費用はおおよそ10万円程度です。
入院を年に何回もするというのであれば保障が必要かもしれません。
しかし、おそらく十数年に1回あるかないかの入院だと思います。
その時に10万円程度かかったところで、家計に大きなダメージを与えるでしょうか?
その時のために、100万円を超えるお金を払って保障を確保しておく必要があるでしょうか?
どうしてもご心配の方は、保障期間を確認されて下さい。
医療保険には、保障期間が終身保障の商品もあれば、加入から10年間や60歳まで等の一定期間の商品もあります。
加入しているか加入しようとしている医療保険が終身保障であれば問題ありませんが、例えば60歳までの保障の場合だと、入院する確率が少ない時期に保障があり、確率が高くなってきて必要度が増した頃に保障が終わってしまうことになります。
サラリーマンであれば収入も確保される
国民健康保険ではなく、社会保険に入っていれば傷病手当金という保障があります。
これは、病気やケガで仕事を4日以上休んだ場合に給料の3分の2を1年半にわたって保障してくれるというものです。
つまり、入院をしていてもしていなくても病気や怪我で仕事を休むなら給料の保障をしてくれるわけです。
入院中は働いていないからといって収入がゼロになるわけでもありません。
また、勤め先がブラック企業でなければきちんと有給もとれるはずです。
現実的にはまず有給を消化して、それでも足りなければ傷病手当金をもらうというふうになります。
医療保険に入っていなければ保険に入っていないということにはならない
しかし、なんとなく保険に入っていないのは不安だと思われているかもしれません。
仮に、医療保険を解約しても何も保険に入っていないわけではありません。
給料から毎月「健康保険料」として高いお金を天引きされていないでしょうか?
健康「保険」にすでに入っているのです。
この健康保険の中に高額療養費や傷病手当金の保障が入っているのです。
なので、何も保険に入っていないのはなんとなく不安だと思われるなら、健康保険にすでに入っていると考えて下さい。
全ての保険がダメと言っているのではありません。
もちろん中には、非常に優れた保険があります。
大事なのは、いい保険と、よくない保険を見極める事です(^-^)