「秋に3日続きの天気なし」、と言われます。
また、日本のことわざで、
「おんな心と秋の空」とも言われるくらいに
女性の心と秋の天気は変わりやすい、そうです。
でも、晴天が続いております。現場もはかどり、
親方もご機嫌がいいかと思っています。笑
ところでさっきの話ですが、
ヨーロッパのある国では、
「男心と秋の空」という同じような意味の
ことわざがあるそうです。
面白いですね。
さて、私は2代目です。創業者の父は大工をしながら
工務店経営をしていました。
そのおかげで私は小さい頃から、
周りの人から「後継者やねー。」と言われてきました。
そんな事が何年も続くと後を継ぐのが当たり前のことの
ように思えてきましたが、職業を選択できないことに
とても悔しい思いをしました。「自分は運が悪いんだ」と。
大変だったのは、建築系に進むには理系コースを選択
しなければなりません。建築科では周りは理数系が
得意な人ばかりなのに、
その理科・数学などが特別に苦手で成績も悪かった私は
落ちこぼれてしまい「自分は(この道には)向いていない。」と
すごく悩んだものでした。
当時はどんなに自分が一生懸命に頑張っても挫折の連続でした。
すると私はそれが引き金になって、何をしても自分は出来ないという
「心の傷」を背負ってしまうようになったのです。
こうやって自分のことを運が悪いと思いこむと、
日常生活に発生してくる出来事の中でさえもマイナスの
出来事が心に強く映写されるようになってきたのです。
今となっては、自分の苦手分野に自ら飛び込んで行けたことは
(バランス的に)良かったと思えています。そして勉強はできなくても、
学生時代によく学級委員長や生徒会役員に推薦されていた経験が、
今の住宅会社経営に役立っているとも考えています。
もう私には(難しすぎて)ダメだ!と思っていた一級建築士試験も、
あきらめずにチャレンジし続けて4年目(28歳時)に
やっとこさ合格することも出来ました。
不合格続きだったあの頃は、両親に「もっと頭の良い子供に産んで
くれればこんなにも苦労はしなくて済んだのに!」と
話した事もありましたね。笑
そんな私の経験から、小さな成功体験を重ねることによって
自分の運の良さを自覚していくことを学びました。
成功体験という言葉を聞いて「成功なんて私には縁遠いことだ」と
心のなかでつぶやいた人もいるかもしれません。
でも、今では私は自身で「自分はなんて運の良い人なんだろう!」と
本気で思っています。
小さな成功の積み重ねは、自分にも自信をもたらしてくれます。
そういう簡単なことから次第にステップアップしていくのだと思うのです。
世の中には「運の良い人と運の悪い人」がいるのではありません。
「自分の事を運が良いと思っている人と、運が悪いと思っている人」がいる
のだと思います。
運は「運ぶ」とも書きます。きっと、自分の事を運が良い人だと思って
いる人の元へ、良い運が運ばれるのだと思えてなりません。
私が時々訪れている占いで、「今年はこの10年間の中で、一番運勢が
悪い!」と言われている私ですが、
これからさらに、私には良い運が舞い込んで来ることでしょう。笑