今回の雨続きの気候現象を「菜種梅雨
(なたねづゆ)」というそうです。
言葉では知っていたものの、こうやって
目の当たりにするのは久しぶりのような
気がしております。
そんな雨の中、田植えを始められて
いる風景をあちこちで見ました。
これからは益々暖かくなっていくことでしょう。
さて、暖かくなって4月が近づくと、私は
楽しみにしているイベントがあります。
それは毎年4月に発表される「本屋大賞」
という、いわゆる(小説)本のコンテストです。
すでに、候補作がノミネートされていて、
今回はその中の一冊を読了しました。
タイトルは「リカバリーカバヒコ」です。
初めて聞く言葉ですが、説明すると、
とある公園に設置されている、動物型の
乗り物(遊具)に、リカバリーカバヒコと
名前が付けられています。
このカバ型の乗り物に、自分の悪いところを
さすると、それが治ってしまうという
言い伝えがあるそうです。
ある人は頭を、またある人は口を、
またある人は足を、と、その話を聞きつけた
悩みを持つ人がその公園にやってきます。
そしてカバの遊具の乗り物に自分の悩んで
いるところ(頭・口・足など)をさすります。
するといつの間にかその問題が
解決してしまう、という連作読み物です。
(説明が下手ですみません。興味があられる
人は、調べてみてくださいね。)
作者は青山美智子さんです。近年では毎年
この本屋大賞には青山さんの作品が
ノミネートされています。
私も大好きな作家さんの一人ですね。
人は誰しも、大なり小なりの悩みがあると
思います。
その悩みというのは、周りの人から見ると
「こうすればいいのに・・・。」
と感じてしまいますが、当の本人は
解決の糸口が見つからず、思い悩みすぎて
いっぱいいっぱいになりがちですよね。
その、どうしたら分からなくなって苦しくて
本当に苦しい時に、リカバリーカバヒコはその
解決策を見つけるきっかけを与えてくれる、
(実際にはその乗り物は動きませんが)
そんな心温まる物語でした。
文章も特に重くないので、スルスルと読み進め
られて、さすが安定の青山美智子さんだと
思いました。
全体で5話なので、あと5話書いてもらえれば
連続ドラマになって映像化されるのでは
ないでしょうか?笑
そして今は、少し長い小説にチャレンジ中です。
(また、家づくりのお話しから離れてしまった
ブログですみません^^)