九州のはるか東の海上を抜けていった、
台風２号。
その台風一過からか、今日は久しぶりの
快晴となりました。
そんな、まだ雨脚の強かった昨日の夕方、
約２年前に竣工・引き渡しをいたしました
お客様宅へ、アフター訪問してきました。
以前からずっと、ご相談されていた、
「世にも奇妙な現象」の相談だったのです。
その相談とは・・・、
「雨が降ると聞こえ出す、謎の音の原因を
突き止めてほしい。それは、
ポーン、ポーンという定期的な不思議な音が
ある場所から聞こえてくる。」
という、なんとも怖いようなご相談でした。
まず、私が雨の日に行って確かめたところ、
確かに、雨水配管（雨樋）の辺りから、
おもちゃの小太鼓を叩くような、
ポーン、ポーンという不気味な音が
定期的に聞こえてきます。
でも、原因は分からず・・・。
（私も初めての経験でした。）
そこで昨日は、給排水工事を担当した業者と
訪問・調査をしてきました。
そこでもまた、パイプ状の楽器を叩くような、
ポーン、ポーンという奇妙な音が聞こえます。
それが、雨音や生活音よりも大きいために、
お施主様も気になるとのことだったのです。
確かに、このレベルの音だと気になるというのも
うなずけます。
結果的に、浄化槽に附帯している「エアーポンプ」の
電源を切ると、その音は収まりました。
また、浄化槽の天板の「蓋（ふた）」を開けると
その音が収まる事も判明しました。
そのような調査の結果、私らからの見解ですが、
雨が降る事によって、浄化槽の蓋のすき間に降った
雨水が、蓋とのすき間を埋める水膜となって、
合併浄化槽内が密閉状態となり、浄化槽内部の
音が臭突管（パイプから）聞こえてくるではないか？
となりました。
おそらく、この音は雨が降ろうが降らまいが、
常に発生していたのだと思います。
でも、雨が降るとその音の逃げ場が臭突管にしか
なくなり、「雨の日しか聞こえない不気味な音」に
なったのだと考察しました。
その場で応急処置をして、その「不気味な音問題」は
（とりあえずは）解決した、というお話しでした。
この浄化槽はＭ市による公共工事だったので、
ハミングホームの施工不良では無い事が
証明できたので私も安心しました。
この道３２年の私ですが、まだまだ経験した
ことのない事例もあるものだなぁと、さらに
勉強意欲を高めることができました。