歳を重ねてくると、若い時と大きく
違ってくることの一つに、
「身体のあちこちが痛くなる」
というのが出てきます。笑
これは、実際に歳を取らないと分からない
のですが、誰しも実感する事でしょう。
私は、身体の衰えを40歳くらいで
身に染みて感じるようになったので、
そこからジョギングを始めました。
そして、それでもどうしようもない
身体の痛みや不調に対しては、いわゆる
「鍼(はり)治療」のお世話になっています。
幸いな事に、とても信頼できる鍼灸師さん
に出会えたことで、というよりも
その鍼灸院しか私は知りません。
(中国数千年の歴史と実績のすごさを
「鍼」は感じさせてくれますね)
その鍼灸院さんでは、お弟子さんというか、
スタッフさんを数年間修行させて、
一人前になったなら、地元へ帰るなりして
独立開業という道を推奨しているようです。
そこの院長先生も、若い時に静岡県の師匠さんの
ところで修行され、宮崎に帰って来られた
そうです。
先日、そこの女性スタッフさんが、いよいよ
修行を終えられて、地元の福岡県へ帰ってから
鍼灸院を開業するとの話を聞きました。
私も、何度も施術していただいたその先生は、
まだ(おそらく)20代の女の子です。
そして先日、福岡より「開業しました!」との
ハガキが私に届きました。文面には、
『おかげ様で一つ夢が叶いました。でもここからが
スタートです。宮崎での学びを活かし、私らしく
頑張ります!』
と綴ってありました。
正直なところ、凄いなぁとつくづく
感動しました。
もし私が、工務店の長男に生まれていなくて、
普通のサラリーマンなどの家庭に生まれていたなら
独立起業なんて、私にとって無謀なチャレンジは
していなかったと思います。
(なぜなら、リスクが大きすぎるからです。)
思い返してみると、私がハミングホームを立ち上げて、
ハミングホームと印刷された名刺を作成したときに
「もう後戻りは出来ない。これからがスタートだ。
とにかく無我夢中で頑張ろう!」
と思ったことを、昨日のように思い出します。
きっと彼女は今、24年前の私のような心境だろうと
思いますが、
私より彼女の方が「覚悟」では上回っているような
気がしています。
私には岩下建設という基礎・土台がありましたが、
独立起業は、基礎から土台から全部ひとりで造って
いかなければなりません。
私としても今から30年前に、30年後にこのように
なっているとは、夢にも思っていませんでした。
人生は何が起こるか分からないです。
私は毎日、毎年、家づくりに励み、同じような毎日を
過ごしているようですが、
「覚悟」をもって、「無我夢中」で頑張る
気持ちだけは忘れずに頑張っていこうと
あらためて感じさせてくれた、
一枚のハガキでした・・・。