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Eメールは手紙より薄いのか?!・・・

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さて、前回からの続きになります。

ここから読み始められた方は、ぜひ

前回のブログを読んでからをお勧めします。

 

「通信手段」のお話しから発展した物語。

 

私は、1900年代最後の大発明は、

「(電子)メール」だと思っています。

 

それまでは、(基本的に)手紙やFAXでしか

文章を送れませんでした。すみませんがモールス

信号やパソコン通信はこの場では除外させてください。

 

それが、メールにより世の中のコミュニケーションの

世界を変えたといっても言い過ぎではないでしょう。

 

実際に、それまでは電話でしか伝えられなかったことが、

メールにて一方的に伝達できるようになったので、

ある意味では非常に便利になりました。

 

それはプライベートでもビジネスでも同じ事が

言えると思います。

 

要するに、メールで済む内容の事に、いちいち

電話しなくても良くなったというイノベーション

ですね。

 

でも、手紙の良いところも、もちろんあります。

手紙は、相手に届くまでに時間がかかるということ、

自筆だと活字と違った感情も表せるという事、

 

そして、いわゆる「手紙という物質」として

世に残るということなどが挙げられますね。

 

私はどちらかというと、「筆まめ」の類だったので、

手紙を書くことは苦ではありませんでした。

 

さて、こんな事より前回、文通友達だったMちゃんの

家に、文通終了10年後に突然家を訪ねて行くという

お話しでした。その続きです。

 

Mちゃん家の近くの郵便局を訪ねて、家への行き方を

聞いて、私は高まる胸の鼓動を押さえ切れないまま

バイクで家に向かいました。

 

あの時の緊張感は、一級建築士試験の試験開始前の

ドキドキと同じレベルだと記憶しています。

 

家の近くでバイクを降りて、いざMちゃんの家の前に

行き、玄関にあるチャイムを押しました。

 

「ピンポーン」・・・誰も出ず。

さらに「ピンポーン」・・・物音すらせず。

(中に人の気配なし)

 

そうだ、そう言えば今日は平日だった。(爆)

 

ということで、私は絵葉書に次のように

書いて、切手も貼らずにMちゃん家の

ポストに投函しました。

 

「今から10年前に、私から文通を絶って

しまった後悔がずっと残っていて、今日、

バイクツーリングのついでに、

 

ここまで訪ねてきました。あの時は私の

身勝手でごめんなさい。・・・」(おそらく

こんな文面でした)

 

そして、私はそのまま横浜の会社の寮に

帰ってきたのでした。

 

つまり、Mちゃんとは会えなかったのです。

 

なんというつまらない「オチ」なのでしょう!笑

 

でもちゃんとその後、Mちゃんから手紙が

届きました。

 

「ビックリしたけど、切手貼っていないし、

本当に来たのだと思いました。・・・」

そんな内容でしたね。

 

きっと、神様が、会わない方がいい、

と判断されたのだろうと、今でも

思い返すたびに自分で自分を諭しています。

 

先ほど記述した、「手紙のメリット」、

もう一つあるとしたら、それは、

 

「会うことは無くても、一生思い出に

残り、相手の平穏かつ幸せな人生を祈る

 

ことが出来る伝達手段」だと思います。

(・・・遠い目)

 

工務店の2代目として経営者となった私ですが、

どちらかというと、デジタル的な伝達手段よりも、

 

節目節目にはお客様には、アナログ手段の「手紙」

にて、これからも感情をお伝えしていきたいと

思っています。

 

お元気だったら、彼女ももう50代。

どこで暮らされているかは分かりませんし、

 

今となっては当時の住所も分からなく

なってしまいました。

 

きっと、元気で頑張っておられると

想いながら、私も今度は次のお正月休みまで

 

頑張っていこうと思った、今年の

お盆休み明けでした。